【一旦活動中止】札幌ハプニング



札幌ハプニングの活動を一時休止することにしました。
僕と劇作家・演出家の弦巻啓太さん(弦巻楽団)が中心になり、2008年夏に結成、2009年4月に「食パンダッシュ」でスタートさせたこのプロジェクトも、昨年11月の「夜露死苦!スクールデイズ」で10回を数えました。

この間色んな人たちに助けられ、支えられ、何より参加していただいて ここまでやってこれました。まずは皆様、本当にありがとうございました。

なんでかっていうのはブログにも書きましたが、今後しばらく僕がやんごとなき事情で国を追われたので、チームでの活動ができなくなるっていう、そういう話です。
いずれ体制を整えて、さらにパワーアップして復活させたいと思っています。まだまだ実現できていない企画が沢山あるのです。例えば・・・
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500m美術館/破損という意思表示


前回の記事「500m美術館の作品破損について考えた。」で、ちょっと僕の意図していることがうまく伝わっていなかったので、間が空きすぎてしまいましたが補足を含めてもう一度書きます。

前提として僕は、公共空間を舞台に表現するいち表現者としての意見を書いています。自分が当事者だったらこう思う、こうするな、こういう捉え方もあるな、というスタンスですのでその辺りご理解ください。

基本的に僕は今回の一件を、作り手側がただ嘆くのではなくポジティブに受け止めて、今後にどう生かすかということを考えるべきじゃないかと思っています。


■「マナー違反」じゃなく「拒絶」の意思表示の可能性は?

僕が当事者になった時に考えることは、作品に危害を加えるという行為が、実は作品やこの美術館に対する批判あるいは拒絶だと考える事はできないか?ということ。

こういう考え方はどうでしょう?

表現は、つまり何らかの主張・メッセージで、見られる事を想定して作られているなら、見る人の中に何らかの感情を産む事は自然なことです。むしろそのために展示しているでしょうし。

となると、自分の作品が相手を嫌な気持ちの方に感動させたという可能性はないだろうか?作品が「加害者」である可能性はないだろうか?

道を歩いていて、ストリートミュージシャンに「うるさいな」と思う事もあれば、路上で札幌ハプニングをみかけて「邪魔だな」と思う事もあるでしょう。

この感情が何かをきっかけに爆発することもありえると思うのです。
瞬発的にイライラの琴線に触れて心ないヤジを飛ばしたり、何か投げつける人も残念ながらいるでしょう。

今回の一件は、公共マナーの問題というより、こういうケースに近い気がするのです。表現と見る側がお互いを選べない以上、起こるべくして起こる摩擦です。


■じゃあ何が一体「喜ばしい」んだよ?

公共空間で表現することの醍醐味はやはり不特定多数の人の目に触れるという事。
その中で普段「アート」と触れ合って来なかった人が「アート」に触れる機会をある意味強制的に作れてしまう事。
そこで見る人の心にどんな変化を産む事ができるか、どんな感情が産まれていくのかが、良くも悪くも公共空間で表現する醍醐味だと思うのです。

事実僕もそれが面白くて、普段劇場や美術館に行かないような人が話題にしてくれることが嬉しくて札幌ハプニングをやってきたわけです。もちろん良い話題も悪い話題もありました。

しかし表現に対してネガティブな反応が産まれることはある意味健全で、見る側との対話が成立していると解釈できるのではないでしょうか。
美術館やギャラリーではまず得られる事の無い、見る側の心なき否定の現れ。
でもいつもと違うお客さんに見て欲しくて、何かを感じて欲しくて公共空間で表現したなら、その反応を「面白い」と逆に喜んで受け止めるというのは、それほど変なことではないと思うのです。

その反応をその場で利用したり、話題にしたり、また次に生かしたりすれば、それらがより「公共空間ならではの表現」として洗練されていくのではないでしょうか。
無視されて誰の記憶にも残らず話題にならないより、僕は良いと思うのです。望んでもいなかった手応えを感じる事ができたのだから、喜ばしいと僕はプラス思考するのです。(じゃないと落ち込みすぎてやってらんないw)

もちろん、 拒否の意思を作品に危害を加えるという見る側の行動については、もっと柔軟なやり方もあると思います。でもその人にはそれしか選択肢が無かったのかも知れないし、そうとう強い気持ちだったのかも知れない。そう考えると僕は共感はしないけど理解できなくはないな、というまた微妙な気持ちになります。

■じゃあ、どうすれば?
繰り返しますが、公共空間においてはお客さんは選べません。そして社会には色んな人がいます。アートが嫌いな人も興味無い人も一定数居ます。
危害を加えた当事者がこの場に居ないので、ここでの話はどこまでも僕の推測の話なんですが、残念ながら実際に札幌で起こったことで、これからも起こって行くことがあり得るわけです。そしてエスカレートすることもあるし、今の状態だと完全に防ぐのは難しいことも分かったわけです。

だったらそこで「心ない人によって作品を壊された」と被害を訴えるだけでなく、自分の想定内外の事件や展開を受け止めて、「どうしてこうなった?」と面白がることができれば、公共空間での表現に幅が出て来るのではないでしょうか。(じゃないと落ち込みすぎてやってらんないマジでw)

それが作り手がまずできることで、歩み寄ることのできるところじゃないのかな、と僕は思います。しんどいかもしれないけど、ここで両者が完全シャットアウトしてしまうときっと発展はないでしょうし。

と、長々と書きましたが、ほとんど僕の心意気というか、僕が公共空間で表現する時の気持ちです。共感してほしい訳ではなくて、こういう考え方もあるんだなぁ程度に思っていただければ嬉しいです。

何はともあれ、せっかくこういう一件があって色んな人が興味を示してくれる面白い場所があるのだから、また何らかの形で話題になればいいですよね。新しい展示も始まっていることですし。まずはまた見に行こうと思います。

書いててふと思い出したchim↑pomの「ピカッ」
http://www.webdice.jp/dice/detail/1020/ 

500m美術館の作品破損について考えた。


札幌の地下通路。
昨年出来たばかりのものではなく、昔からあった「大通駅」と「バスセンター前駅」を繋ぐ通路。

そこに2006年から札幌アートステージの一環で現れた「500m美術館」。
2011年から常設化され現在の形になっています。
ここで作品に対しての悪戯があったと出品作家の西田卓司さんが写真付きでブログに書いていました。僕はこのことをツイッターで知ったのですが、ツイッターでのあれこれをまとめたもの(トゥギャッター)もコチラにあるので興味のある方は読んでみてください。

【状況まとめ】
出品した作品がむき出しの状態、外的干渉を受ける状態かつ監視員が居ない(監視カメラはあるらしい)状態で、作品にタバコをもみ消した跡や、ガラスケースにパック飲料のゴミが投げ込まれていたと。ちなみにこういった場合、現状は作家の自己責任になるとのこと。

この件について僕の考えを。

僕は別に同情するつもりもないですし、落胆もしてもいません。
悪戯されたってことは、その存在が認められた証拠なので、むしろ喜ばしいことだと思います。

そもそも作品出す側からすると、明らかに一般的な美術館やギャラリーのように作品が守られた空間ではないのだから、今回のような事故は事前に想定して当然だし、簡単に予想できたことだと思います。
そして自分の身に降り掛かった時にどう対処するかは、事前に想定しておかないとダメなんじゃないかと。ましてやそういう条件で出品しているんですから。

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OTARU ART PROJECT 2012


現在潮まつり開催中の小樽でひっそりと行われているアートプロジェクト。
建造物の魅力を、アートを媒体に引き出す趣旨のプロジェクト(だったはず)。

北海製罐(缶詰工場)の建物に、農業用の遮光ネット?を使って人影・存在感を浮かび上がらせる、山田良さんと札幌市立大学大学院の方による作品。主催はNPO小樽ワークスさん。

いわゆる観光地的な小樽運河よりも北側、メルヘン交差点とは逆方向に行ったところで見る事ができます。

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万札だ!宝塚だ!凄すぎる博多新劇座/後編


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後編です!ちなみに前編はコチラ
僕の中で、この旅一番の衝撃と言ってもいいほどのインパクト。
まず写真を1枚。

出ました万札!刮目せよ!

もうね、週末に九州福岡行って新劇座行かないのは勿体なさ過ぎます!!!!
その戦慄が走る状況をこれからお伝えします!題して・・・

「本当に万札が飛び出た!」
「舞踊ショーのラストがすごすぎる件」

この二本立て!

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アートマネジメントについて


7月10日に先生をやってきました。
あまり全国的に知られていないのですが、岩見沢の教育大学には2006年から文化芸術コースにアートマネジメント専攻なるものが新設されたのです。
教文時代からお世話になっていたのですが、そんな縁もあり、この度閔鎭京(みん じんきょん)先生のアートマネジメントゼミにお邪魔させていただくことになったのです。

授業をとっている3年生のゼミ生と有志で聞きにきてくれた2年生のゼミ生あわせて8人が来てくれました。もともとアートマネジメントを専攻する人は少ないみたいです。ちょっと残念。。

朝の挨拶代わりにモテ☆NIGHTのさわりを実演して、その後、みなさんと「アート」ってなんだろう?「アートマネジメント」って何だろうというお話を。
せっかくなのでその時に学生の皆さんにお見せした僕の考えるアートマネジメントの図を。


説明しますね。別にアートに限定した話ではないと思っています。

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